2024年11月1日 鳥取和牛のトップブランド化へ決起大会
第13回全国和牛能力共進会鳥取県推進委員会は10月31日、倉吉市で鳥取県肉用牛振興大会を開きました。生産者と県、JAグループ鳥取が総力を結集し、第13回全共北海道大会で名誉賞獲得に向けた取り組みを強化し、鳥取和牛のトップブランド化を目指します。
前回の全共鹿児島大会は種牛区(第1区~6区)で優等賞を獲得するなどの成果はあったが、名誉賞の獲得を逃しました。一方で生産現場は、飼料など生産資材価格の高止まりに加え、和牛子牛・肉牛価格の低迷など経営環境が厳しい状況が続いています。
2027年8月に北海道で行われる全共を控え、県内でも共進会出品牛の選抜が本格化。全体の出品頭数は種牛14頭、肉用牛8頭の計22頭を本年12月頃に決定する見込みで、種牛の体つきや品位などを重視し優れた牛作りに取り組みます。肉牛はオレイン酸やグリコーゲンなどの美味しさの見える化など、ゲノム育種価を活用し枝肉歩留、肉質、脂肪の質に優れた牛を造成します。交配種雄牛には「白鵬85の3」の後継となる「智頭白鵬」などの受精卵移植や交配を進めます。
同委員会の栗原隆政会長は「全共はトップブランドを目指す大会。鳥取和牛のトップブランド化に関係機関が総力を結集して取り組もう」と呼び掛けました。